26日まで開催された市政懇談会では、「半田病院移転候補地選定の条件に災害対策に関する事項がないのは何故か?」という事前質問が取り上げられました。
 
 「半田病院のあり方検討委員会の議論の中で災害に関する事項も協議されたが、防災対策・土木工事を行うことで対応可能と総合的に判断され職員駐車場が選ばれた」という旨の答えが各会場でなされました。しかし重要な情報が抜けていました。

 「あり方検討員会」には防災、災害・救急医療の専門家は委員として含まれず、「赤レンガ東土地検討会議」ではじめて防災・災害救急医療の専門家が議論に参加しました。そして職員駐車場の災害リスクに対しても議論され、報告書には付帯事項がつきました。

一部を抜粋すると

 1.半田病院の移転候補地とされている半田市職員駐車場は、液状化の危険性 が極めて高い地域内にあること、津波避難対象地域・高潮浸水想定区域内 にあることなどから災害時に災害拠点病院としての機能を発揮できない可 能性がある。市内により安全、かつ病院建設が可能な土地があれば候補地 を再検討することを望む。

  3.緊急アクセス道路は複数確保することが望ましい。

となっています。(詳しくは記事のリンクへ)冒頭の説明で赤レンガ東土地について触れられましたがこの件に関しては説明がありませんでした。(現在の計画では緊急アクセス道路は一本、車両のすれ違いもできない堤防道路のみです。)

 また、この会議において愛知県の災害医療コーディネーターであり掖済会病院の救命センター長の北川先生は職員駐車場は災害拠点病院の候補地として不適であるとはっきり仰いました。会議の中で半田病院救急科統括部長も同様の発言をされました。

 さらには半田病院の救急センター長はCBCのインタビューに対して職員駐車場が不適であると発言されております。
 
 まさに災害に対して検討された結果出されたこの付帯事項や専門家の意見をちゃんと市民に説明する義務があります。なぜ説明しないのか?

 と質問しようと思ったのですが当てていただけませんでした。(職員駐車場への移転に反対する質問者がとても多くて、、、)

また、
職員駐車場なら早期建設が可能と主張しながら、アイプラザが買収できるかどうか未だに決まっておらずそのことを説明しない、建設スケジュールすら示されない、ということにも納得できませんでした。


 他の候補地で開院まで9年かかるというスケジュール案が示されました。その中で
「新病院基本構想・住民説明など」に2年要する、、などから説明がありましたが、「新病院基本構想」はこれまでの検討でなされているはずですし、職員駐車場でも同じならばH34年には開院できません。

  
 最後の市役所の懇談会では、一般市民の方から「市側の説明ばかりで住民と話し合う時間が少なすぎる」という指摘がありました。まさしくその通りだと思いました。5回も行われた懇談会ですが、一方的な説明ばかりで納得できるものではありませんでした。
 
 懇談会にて、当会の顧問から、公開討論会を開催し、議論しましょうと当局へ提案がありました。住民投票にむけて、市民が正しい情報を得られるように、是非、公開討論会を開催頂きたいと思います。