2回 常滑市・半田市医療提供体制等協議会を傍聴しました。(819日)

最初に、作業部会からの説明があり、

「両病院を経営統合し、独立行政法人化する」という方針が示されました。

朝日

(8/20 朝日新聞朝刊)

 

その方針に反対する委員はいませんでしたが、示されたスライドに対して、根拠となるデータを示してほしいという意見が挙げられました。

例えば、下記は現在の両病院の診療科別の医師数ですが、統合した場合に各診療科に必要な医師数の見込みなど、医療需要をしめしてほしいというもの。
(↓当日配布資料)
医師数

また、上の図にある通り、常滑市民病院は少数の医師で当直を行っており、半田病院でも当直医の確保に困っていることから、救急当直体制を維持していくためには、両病院の連携が必要という意見があがりました。
中日

8/20 中日新聞朝刊)

 

さらに、両病院の連携の決定のプロセスについて、常滑副市長から問題提起がなされました。

「この専門家委員会で決定して、本当に市民の理解が得られるのか?早い段階で説明の場を設けたほうが良いのではないか?」という意見です。

その背景として、「市を2分するようなことを避けるように知事に言われたから、本当は職員駐車場が適地だと思っているが、仕方なく運動公園にした」という半田市の姿勢があります。

「今回の協議会で決定しても、市民に反対されたらどうするのか?本当に理解がえられるのか?」ということが山田常滑副市長から投げかけられました。

これまで、半田市は専門家委員会を開いて決定→決定事項として市民に示すというプロセスを踏んできました。そこに、一般市民の意見を反映できる機会はほとんどありませんでした。今回の協議会のように、最初に事務局から方針が示されるので、誘導的な印象もうけます。

どのように市民の理解を得ていくか、重要事項の決定プロセスについて、問われていると思います。

医療需要など根拠となるデータを示すこと、市民への説明をどのように行っていくか、が次回までの課題となりました。

次回協議会は917日(敬老の日)です。

読売

8/20 読売新聞朝刊)