半田病院のあり方を再考する会

主に半田病院の移転問題について考える市民団体です。半田病院の建設地は当初の予定から変更となり一定の区切りを迎えたため、2019年2月をもってブログの更新を終了させていただきます。皆さま、ありがとうございました!

職員駐車場案の問題点

半田病院建設地が変更に~最後のブログ更新です~

半田病院の建設地は、紆余曲折を経て半田運動公園に決定となっていましたが、「知多南部卸売市場の南側の農地」に変更となったそうです。運動公園より土地が平坦、買収の目途がついたということが理由とのことで、開院予定の変更はなしとのことです。
この土地に関しては、知多南部卸売市場を含め、当初から候補地として考えられていた場所であり、変更になったことに対しては異論はありません。
ただ、ここまできたプロセスには大きな問題があったと言わざるを得ません。

今回の結果は、これまで半田市が主張してきた「職員駐車場以外に病院が建てられない理由」をすべて覆す結果でした。
当初、半田市は
①市街化調整区域での建設は困難
②民有地での建設は困難
民有の農地での建設には15年かかると説明していた
③まちづくりの観点、コンパクトシティの観点から運動公園周辺はふさわしくない。
と主張していました。

結果ありきの議論ではなく、ほかの候補地にも真剣に目を向け、準備をすすめていれば、病院の早期建設は可能だったのです。病院の老朽化は急におこるものではなく、耐震性能不足は平成15年からわかっていたのですから

これからは、市民の声に耳を傾け、専門家会議ではなく、広く意見を募り検討する機会をつくっていただくことを強く願います。
また、私達自身、行政の言う「できない」という判断に、簡単にあきらめるのではなく、粘り強く活動することの大切さを学びました。私達の活動はここで1つの区切りを迎えたように思いますが、今後は、病院問題だけでなく、さまざまな分野で、我が事意識をもって活動をしていきたいと思います。

このブログの更新は今回をもって終了にさせていただくつもりです。
この活動に協力してくださった多くの方々、このブログを読んでくださった方々に感謝の想いでいっぱいです。ありがとうございました。
プレゼンテーション1
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公開質問状回答②

衆議院愛知8区の長友ただひろ候補より公開質問状の回答をいただきましたので掲載いたします。伊藤忠彦候補はご多忙のため今回はご回答を見合わせるとのご連絡を頂いております。ばんの豊候補の回答はこちら

 ご回答いただいたお二人は市職員駐車場は半田病院の移転候補地として相応しくない、とのお考えでした。
 お忙しい中ご対応頂きました皆様に感謝申し上げます。
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長友さん3
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公開質問状のご回答①

衆議院愛知8区 ばんの豊 候補より 公開質問状のご回答を頂きましたので公開させていただきます。当選された際には開発許可などの事務手続きがスムーズに進むように取り組んで頂けるとのこと、大変ありがたく思います。お忙しい中ご回答いただき誠に有難うございました。皆様、是非ご覧ください。
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市政懇談会の事前質問と回答

市政懇談会の事前質問(開催前に文書で質問を募集していました。当日取り扱われなかった質問と答えがHPで公開されています。)で特に気になったものが2つ。1つは当会会長が出したものですので、原文も含めてご紹介いたします。
質問①
<質問の原文(当会会長が送ったものです)>
「地震工学に詳しい名古屋大学の福和先生にお聞きをしました。避難区域を定めたのは、これは補強次第でどんどんリスクが低減できる、そういうことを示すためにつくったものであって、この避難区域であるか否かを、病院を建てる場所の議論に、その俎上のなかで避難区域ということを論じられるのは甚だ不本意であるとおっしゃっておられました。」
これは半田市長選挙公開討論会の際の市長のご発言です。この福和先生のご発言はいつどこでなされたものでしょうか。会議の議事録など、文書がございましたらお示しください。ない場合、現在もご本人に確認がとれると思いますので、福和先生の同意を得たうえで、発言内容を文書にてお示しいただけますようよろしくお願いいたします。
私は、避難区域に指定されるような場所に新たに中核災害拠点病院を建てることがおかしいのではないかと思います。そこに災害時に職員、救急車が向かわなければならないことを、病院を建てる議論にのせることは不本意なことでしょうか?市長ご自身のお考えについてもお聞かせください。

<ホームページに記載されている質問文>
災害時は職員、救急車が向かうことになるが、避難区域に指定される場所に中核災害拠点病院を建設するのですか。また、半田市長選挙公開討論会において、名古屋大学福和先生の発言を引用されていますが、どこでなされたものでしょうか。

<市当局の回答>
災害拠点病院については、津波のみならず、他の自然災害や人的災害も含めたあらゆる大規模災害への対応を多角的な視点から議論すべきであると考えています。また、ひとたび大きな災害が発生した際には公務員である職員が果たすべき責務は大きいと考えます。しかしながら、④でお答えさせていただいたとおり、参集途上など対応時に危険を感じた場合にはためらわず、早急に避難等の安全確保の措置を取ることを最優先とすべきであると考えます。なお、公務外の発言に関して、行政としての回答は控えさせていただきますのでご理解いただきますようお願いいたします。

質問②
<ホームページに記載されている質問文>
5年後(平成34年度)のはんだ山車まつりはどこで開催するのでしょうか。

<市当局の回答>
はんだ山車まつりについては、実行委員会により実施しており、開催場所も委員会により決定することとなりますが、現段階では決まっておりません。

ちなみに、市議会では、市長の選挙公約に関する質問について、行政職員が回答をしています。例えば、6月の議会では、「選挙公報にあった若いパパとママへの子育て支援」に関して質問があり、それに対し、福祉部長が回答しています。公約は、立候補者が公務外に作成したもののはずです。その公約の根拠に関して公開討論会でした発言に対して、回答がいただけないのは残念です。

公開質問状を作成しました!

現在、衆議院議員選挙の真っただ中。

当会では、この機会に公開質問状を作成し、愛知8区の立候補者の方々にお届けしてまいりました
立候補者のかたは、自由民主党・伊藤忠彦さん、共産党・長友ただひろさん、無所属・ばんの豊さんの3名です。

愛知8区=半田市、常滑市、東海市、知多市、知多郡。

つまり、半田病院が救急・災害医療を担う知多半島医療圏そのもの(大府市のみ7区)です。各政党は、大規模災害等に備えた防災・減災対策の推進、計画的防災対策などを訴えておられます。
 質問の内容は以下の通りですが、救急医療・災害拠点病院に関するお考えなどをお聞きしております。
回答をいただきましたら、こちらのブログにアップいたしますので、参考になさってください。
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重要な説明が抜けている 市政懇談会②

 26日まで開催された市政懇談会では、「半田病院移転候補地選定の条件に災害対策に関する事項がないのは何故か?」という事前質問が取り上げられました。
 
 「半田病院のあり方検討委員会の議論の中で災害に関する事項も協議されたが、防災対策・土木工事を行うことで対応可能と総合的に判断され職員駐車場が選ばれた」という旨の答えが各会場でなされました。しかし重要な情報が抜けていました。

 「あり方検討員会」には防災、災害・救急医療の専門家は委員として含まれず、「赤レンガ東土地検討会議」ではじめて防災・災害救急医療の専門家が議論に参加しました。そして職員駐車場の災害リスクに対しても議論され、報告書には付帯事項がつきました。

一部を抜粋すると

 1.半田病院の移転候補地とされている半田市職員駐車場は、液状化の危険性 が極めて高い地域内にあること、津波避難対象地域・高潮浸水想定区域内 にあることなどから災害時に災害拠点病院としての機能を発揮できない可 能性がある。市内により安全、かつ病院建設が可能な土地があれば候補地 を再検討することを望む。

  3.緊急アクセス道路は複数確保することが望ましい。

となっています。(詳しくは記事のリンクへ)冒頭の説明で赤レンガ東土地について触れられましたがこの件に関しては説明がありませんでした。(現在の計画では緊急アクセス道路は一本、車両のすれ違いもできない堤防道路のみです。)

 また、この会議において愛知県の災害医療コーディネーターであり掖済会病院の救命センター長の北川先生は職員駐車場は災害拠点病院の候補地として不適であるとはっきり仰いました。会議の中で半田病院救急科統括部長も同様の発言をされました。

 さらには半田病院の救急センター長はCBCのインタビューに対して職員駐車場が不適であると発言されております。
 
 まさに災害に対して検討された結果出されたこの付帯事項や専門家の意見をちゃんと市民に説明する義務があります。なぜ説明しないのか?

 と質問しようと思ったのですが当てていただけませんでした。(職員駐車場への移転に反対する質問者がとても多くて、、、)

また、
職員駐車場なら早期建設が可能と主張しながら、アイプラザが買収できるかどうか未だに決まっておらずそのことを説明しない、建設スケジュールすら示されない、ということにも納得できませんでした。


 他の候補地で開院まで9年かかるというスケジュール案が示されました。その中で
「新病院基本構想・住民説明など」に2年要する、、などから説明がありましたが、「新病院基本構想」はこれまでの検討でなされているはずですし、職員駐車場でも同じならばH34年には開院できません。

  
 最後の市役所の懇談会では、一般市民の方から「市側の説明ばかりで住民と話し合う時間が少なすぎる」という指摘がありました。まさしくその通りだと思いました。5回も行われた懇談会ですが、一方的な説明ばかりで納得できるものではありませんでした。
 
 懇談会にて、当会の顧問から、公開討論会を開催し、議論しましょうと当局へ提案がありました。住民投票にむけて、市民が正しい情報を得られるように、是非、公開討論会を開催頂きたいと思います。


市政懇談会(乙川)

8月22日~24日まで亀崎、乙川、成岩にて市政懇談会が開催されました。
亀崎での懇談会は録音していなかったので、詳細アップできず申し訳ありませんが、今日は、乙川地区の半田病院移転問題に関する当日質問・意見の内容と回答をまとめます。
(発言者①)午ヶ池が40年前に病院の候補地として購入されたことを知っていましたか。そこへの病院建設はいかがでしょうか。
→(市長)S44.4月岩滑地区から土地開発公社が購入した。区画整理S54に半田市が開発公社から購入。区画整理事業のために購入したもので病院のために購入したものではない。牧場があるので牛が驚く、調整区域である、などから(病院建設は)難しい。
(発言者②)
・3師会(医師会・歯科医師会・薬剤師会)から要望書がでた。市長は亀崎の会場で「病院を早く建ててほしいという要望書がでた」と仰った。しかし実際には、
1.新病院の建設候補地の検討にあたっては、新たな候補地やこれまでにも検討された候補地について更なるスピード感と危機感を以って、再検討をお願いしたい
2.タイムリミットが迫っている中で、新病院建設候補地は本年度末決定を基本とし、具体的なプランを明らかにされ、市民理解促進に努められたい。
という要望であった。私たち3師会からだした要望書の項目2だけが伝えられ、1が伝えられないのはあまりに一方的ではないかと思う
・本日の説明では、職員駐車場敷地は高潮でも浸水がないと説明されたが、第4回ありかた検討委員会の議事録では、高潮の際、職員駐車場には30cm~1mの水がくると説明されている。また、瑞穂のポンプ場についても説明があったが、瑞穂のポンプ場は大雨を想定しており、津波などゴミが多いような場合には稼働できないと以前説明されている。・・・我々も様々なデータをだすことができる。病院問題だけで公開討論会をしませんか?
→(市長)病院は高台につくるほうが良いと思うし3師会からの要望を重く受け止めているが、時間的制約があるなかで、熊本地震などを踏まえて考えた結果である。市政懇談会を追加で開いていくことに関してはやぶさかではない。
(発言者③)南海トラフのような、あるかないかわからないようなものに怯えているが、今の半田病院が災害にあったのですか。市役所が大丈夫だと言っている、市役所もつくった。なぜ皆さんが手をたたくほどの問題なのか、共感をえたのかわからない。純夫さんは選挙で勝った、僕は職員駐車場が最高だと思っている。
(発言者④)
・プレゼンの内容が偏っていて残念であった。
・発言者③がおっしゃったように、どんな震災がくるかわからない、それに怯えているのは事実。そんななかで、寺社仏閣の話題が東北の震災のときにあがった。寺社仏閣は、震災から逃れる避難所であり、先人の教えであると言われる。どんな震災がくるかわからないなか、答えをくれているのではないか。半田市では寺社仏閣が5mより上に存在している。それを知っていましたか?
→(市長)庁舎が建っている場所は江戸時代に干拓されたところであり、海であったところなので当然のご指摘である。すべて(の寺社仏閣)が5m以上でないような気もするが。
・半田市の津波避難計画では、名鉄ラインより西へ避難せよというものである。にもかかわらず、職員は海抜5m以下のところに向かって出動せよと指示することに関してどうお考えか。
→(防災監)浸水位よりさらにエリアを広げて津波避難計画を策定している。さくら小区では、愛昇殿や山の神神社、商工会議所までにげる、さらに余裕のある人は、さらに高みに逃げろということです。
(院長)身の安全を確認し参集できれば参集するということです。どのへんの説明が偏っていたか教えてください。
→老朽化が激しくてこのまま続けていると費用がかさむ、何か起こったときに潰れてしまうというのはわかるが、スピード感をもって候補地を再検討するという姿勢がないのが偏っていたと感じた。
(発言者⑤)防災以外にも職員駐車場には問題点がある。敷地が二つに分かれ、駐車場から病院に行くのに道を渡らなければならない。そんななかで、市議会でもアイプラザを買収について発言があり、買収に6億円かかるというような新聞記事もあった。アイプラザを壊して代替施設を建てれば20億弱のお金がかかるのではないか。アイプラザを購入する可能性があるのか、それについて市民に説明するつもりがあるのかお答えください。
→(市長)アイプラザの買収には愛知県との交渉が必要。仮にアイプラザの土地が購入できればアイプラザを取り壊すことになる。災害病院なので、患者さんをトリアージする大きな空間が必要になる。そこを壁から客席をだせるような構造にすればホールとして利用することができる。半田市医師会からも一定の募金がいただけるような話もできていますので、もし実現すればそういったことでクリアできる。まだ決まっていないが、色々と検討しています。
(発言者⑥)今日の中日新聞の記事に「安全ばかりでない」と書いてあった。危機管理能力のない市長はいらない。これから行われる署名活動についてももっとおおらかな気持ちで受けてください。新聞には(住民投票について)過半数がなければ成り立たないという発言が書いてある。市長選挙の投票率は43%。市議会議員選挙も投票率は44%しかない。そんなことを言ったら、市長自身が市長じゃないでしょう。
→(市長)市民の皆さんの命第一と考えていますし、それが市民ファーストだと思っている。住民投票について、私の感想を述べさせていただいただけであり、新聞にも真摯にうけとめると書いてある。市政懇談会

開院予定の10年前から・・・

以前、ブログで「*平成23年度に病院職員による半田病院将来計画検討委員会立ち上げ。この委員会でも建設場所の議論があったのでは??」(ブログ:時間がないから職員駐車場?より)と書きました。
その委員会の資料を情報公開請求により入手いたしました。
そこにはやはり建設場所に関する意見が・・・

平成24年7月24日の委員会資料には、「高台での病院の建築、災害時にも来院できる立地に新病院を建設、現行の場所に建設するのは適当ではない、政治判断に振り回されない」と記載されていました。
翌月8月の委員会資料では、「津波、液状化の影響を受けないようにする、高台への移転」という文言になりました。
さらに、それらの文言は、平成25年に公にされた半田病院将来計画には盛り込まれず、市民の目に触れることはありませんでした。政治判断に振り回された結果でしょうか・・・。
また、同委員会では、「常滑が行ったような100人委員会などのように市民を巻き込んで進めていくことが求められてくると思われます」とも述べられていましたが、それが実現されることはありませんでした。
平成24年ということは、新病院開院予定の10年前です。
結局、最初から職員駐車場以外の選択肢は市民には与えられなかったということなのでしょうか。
選挙の後、アイプラザの土地を買収する方針が示されました(6億円とのこと)。アイプラザの取り壊しにも費用がかかりますし、代替施設をどうするのかという問題もあります。
240億円を超える新半田病院建設に民意を反映していただけるよう、切に願います。

平成24年7月24日 委員会資料↓
将来計画委員会1

将来計画2

平成24年8月 委員会資料↓
将来計画3

アイプラザ



陳情、請願とも不採択でした

市議会総務委員会で陳述をしてきました。
結果は、「今回の選挙結果で、高台移転を望む人が多いというのは乱暴」という理由で不採択でした。
驚きだったのは、大災害時はどこに病院があろうと一緒、と主張する市議が複数人いらっしゃるということ。中核災害拠点病院の意義、機能を再認識してくださいと陳情の項目について再度お願いいたしました。
また、これまでも市議会が何もしていないわけではないとのことでしたので、今後は市民に見える形で行っていただけるようお願いいたしました。

陳述の内容は以下。要旨は他団体の請願と重なる部分が多いので省略しました。
長いですが、どうか読んでください。質疑は後日アップします。

スライド1
スライド2
陳情の書類はこちらをクリック


6/27 市議会を傍聴してきました。

傍聴してきました。(中川健一議員、山本かよこ議員の一般質問)
市長の主張は以下の通り。(正確にはYoutubeでご覧ください)

・病院建設地を考えなおすことはない

・職員駐車場に建てると選挙公報に書かなかったのはもう周知されている、「自明の理」だったから。

・病院を早期に建てることこそが市民ファースト。早期建設が健康を守るうえでもっとも重要。

・慢性期病院をどうするかは(現病院を利用するかも含め)これから考える。

・住民投票は、Yes,Noの問題ではない病院移転問題にはなじまない。市議会の権限と責任を重視。住民投票は気運が高まったときに改めてすべき(?)

・市民の意見はパブリックコメントや市長への手紙で聞いている。あり方検討委員会で市民アンケートも行った。

早く決めないことには、豊洲のようになる

・もっと早くから市民の意見を聞くのが市民ファーストでは?困ったときは最初に戻るという考えは?→ない

・市政懇談会で、なるほどそうだったのかと思える土壌をつくる(職員駐車場に建てることを納得させる)

・昨年9月に行った市民説明会と今後行う市政懇談会の違いは→半田病院院長が説明。院長、副院長も早く建てることが重要だと言っており、院長が説明したいと言っている。市民説明会では市長が説明したが次は院長も説明する。

・医師会、歯科医師会、薬剤師会でも説明した。


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